わんにゃん広場
わんちゃん・ねこちゃんは
気温差や暑さで体調をくずしていませんか?
下痢や嘔吐が多い場合、おなかの調子が悪いだけ、と思っていると知らないうちに脱水症状になってしまうことがあります。また、室内でも外ほど暑くないので、と油断していると熱中症から脱水症状になってしまう危険もあります。
体力の落ちやすい暑い季節、今一度注意してあげましょう。
ペットの脱水症状とはどんなものか、注意点と対処法をご紹介いたします。
●ペットの脱水症状とは?
・下痢・嘔吐・体温上昇などによる、体内の水分や電解質の不足
人間同様、下痢や嘔吐、高体温が続いてしまうと体内の水分や電解質が失われ脱水症状になってしまいます。特に犬や猫は皮膚から汗をかくことができないめ、身体の中に熱がこもりやすく思った以上に早く脱水症状を起こしてしまうことがあるので注意してあげてください。
暑い場所にいた後などは、
・無気力で元気がない
・目がくぼんでいる
・よだれが多く出ている
などの症状が出ていないかチェックしてみてあげてください。放置してしまうとけいれんが起こり、命の危険にまで及んでしまうことがありますので、上記のような症状がある場合はすぐかかりつけの先生に相談しましょう。
また、休んで回復しなんともいないようにみえても、体はダメージを受けています。
翌日以降に下痢や嘔吐が見られることもあるので、数日は様子をみましょう。
●脱水症状の見分け方と対策
・首の後ろのたるんでいる皮膚をつまんでたしかめてあげてください。
『なんとなく元気がない』といったときに脱水症状になっていないか、見分けるために首の後ろのたるんでいる皮膚を優しくつまんでみてあげてください。健康な場合はすぐに皮膚は元の形に戻りますが、脱水症状になっていると元に戻るのに時間がかかります。また可能であれば、歯茎を指でおしてみて、すぐピンク色に戻るかも確認しましょう。
白くなったまま戻らない場合は脱水症状や貧血を起こしている可能性があります。すぐに病院に行きましょう。
対策のポイントは「水と電解質の補給を少しずつ」とることです。
●水分補給
脱水症状を起こしているときは、水分と電解質の補給が必要です。緊急の場は、人間用のスポーツドリンクを3~4倍ほどに薄めて、ゆっくりと身体の大きさにあわせて少量ずつ飲ませてあげてください。
水皿いっぱいに与えてしまうと、甘くて美味しいためがぶ飲みしてしまいます。胃がびっくりして嘔吐といった悪循環をしてしまうことがありますので注意しましょう。脱水症状は悪化してしまうと命にかかわることもあります。緊急の水分補給後はすみやかにかかりつけの先生に診てもらうといいでしょう。