わんにゃん広場
『ペット相談ヘルプデスク』にペットフードの選び方について相談が寄せられました。
ご自宅のわんちゃん、ねこちゃんはどんなフードを食べていますか?
ドライフード、缶詰、パウチ入り、など様々なものが販売されています。
例えばドライフードをメインにと決めてみても種類が多く、
どれにするべきかわからない、と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は選ぶ基準や注意点をご紹介致します♪
●気になったフードが「総合栄養食」と記載があるか確認しましょう
「総合栄養食」とは必要とする栄養基準を満たした、
「毎日の主要な食事」として与えるフードの事です。
お試しサイズやウェットフードですと、
ご飯なのかおやつなのか分からなくなったことはありませんか?
きちんと「総合栄養食」と記載があるか確認をしてみてください。
ペットフードの栄養基準や表示基準を制定しているAAFCO(全米飼料検査官協会)
の基準をクリアしたものが「総合栄養食」と記載されています。
同じメーカーから様々な総合栄養食が販売されていますが
パッケージ表記をよく見て、フードの特徴を比較して
ご自宅の子にあうものを選んであげてください。
安価で「総合栄養食」の表記のないフードは、
栄養素よりおいしさを追求したものが多く、
人間でいえばジャンクフードや油・塩分の多い食事のようなものです。
ペットは喜ぶかもしれませんが、長期的な健康を考えると
継続的に食べることはさけたほうがよいかとおもいます。
●ドライフードと缶詰はどちらを選べばいい?
・どちらにもよさはありますが、ドライフードの方があつかいやすいと思います。
缶詰などのウェットフードはとても味が良い物が多いため、ペットは喜ぶ傾向があります。
しかし、保存が難しいため痛みやすく、歯石が付きやすくなることがあります。
管理がしやすく、トータルコストでもドライフードの方があつかいやすいと思います。
また一度おいしいものを覚えてしまうと、特に猫ちゃんは他の食事ではいやだ!
と拒否されてしまう事があり、シニア期に療法食へ切り替えが難しく注意が必要です。
●毎日同じものを食べるのはどうかと思うんだけど、、?
・毎日同じものを与えてください。
いろいろなものを与えすぎてしまうと、おなかに負担となることがありますので
他のものをあげたい時は少量のおやつやトッピングで手を加えましょう!
●12歳なのですが、高齢用のフードにした方がよいでしょうか?
・年齢ステージにあったフードをおすすめします。
総合栄養食であれば、大きく健康を害してしまう事はあまりないと思いますが、
年齢別のフードはよりその年齢にあわせてつくられたものなのでおすすめです。
人間でも成長期に必要な栄養やカロリーが異なるように、
ペットも年齢により必要な栄養やカロリーが変化してくるのです。
たとえばシニア期は、
消化機能の低下→低脂質や高消化性のフード
身体機能の衰え→アンチエイジングや関節サポートする栄養成分が入っているフード
気になるところに合わせて変えてみるのもペットQOL向上にいいと思います。
※ただし切り替える時は今のフードと混ぜながら徐々に割合を増やし、
1週間ほどかけて切り替えてあげましょう。
いきなり切り替えるとお腹がびっくりしてしまいます。