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市街地の公園にも危険が!マダニ媒介感染症「SFTS」

ペットからヒトへも感染し、重症化すると命にもかかわる恐ろしい感染症、
SFTS」をご存じでしょうか。

ことしの全国の患者数は9月7日時点で152人と、過去最多となっており、
今後どの地域でも感染の可能性がありますので、注意が必要です。

主に、原因となるウイルスを持つ マダニ に刺されることで感染する病気です。

感染すると、6~14日の潜伏期間の後に、
発熱・全身の倦怠感・消化器症状(おう吐・腹痛・下痢)などの症状が出ます。

さらに、別名を「重症熱性血小板減少症候群」と言うとおり、
重症化すると、血液中で血を固める役割をする「血小板」が少なくなることで
出血が止まらなくなったり
頭痛・意識障害などの神経症状が起こります。

マダニが原因となる感染症はほかにもありますが、SFTSの怖いところは、
致死率が10~30%と非常に高いことです。

・SFTSウイルスを持つマダニに刺されること

・SFTSを発症している動物と接触すること/体液(血液・唾液など)に直接触れること

 →同様の理由で、ヒトからヒトへ、感染した例もあります

・草むらや藪などに入るときは、肌の露出を少なくしましょう

→長袖・長ズボン・足を完全に覆う靴・帽子・手袋・首にはタオルを巻くなど

・明るい色の服を着ましょう

→マダニがついている場合に、見つけやすいです

・マダニが嫌う成分の虫除け剤を使いましょう

→DEET(ディート)、イカリジンという成分を含むものを選びましょう
 服の上から使えるタイプもあります

・家に入る前・入浴時に服や体をよく確認しましょう

→首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などが特にポイントです

・無理に引き抜こうとせず、皮膚科に行きましょう

→自分で取ってしまうと、マダニの一部が皮膚の中に残り、
 膿んでしまったり、ウイルスが体内に入りやすくなってしまいます

・刺された後の数週間は、体調の変化に注意して過ごしましょう

→発熱など、具合が悪くなった場合は、すみやかに医療機関で診察を受けてください

現在、SFTSを予防できるワクチンはありません。
マダニに刺される可能性がある場面では、ご自身で十分な対策をお願いいたします。

次回は、ペットのマダニ対策についてお伝えいたします。